PRISMA 2020 フロー図 作成ツール
検索とスクリーニングの各段階の件数を入力すると、システマティックレビュー用のPRISMA 2020フロー図を描画し、SVGまたはPNGでダウンロードできます。処理はすべてブラウザ内で行われ、入力した数値はアップロードされません。
データをアップロードし、統計・図・参考文献付き論文草稿を生成—無料プレビュー。
論文を生成使い方
1. **同定(Identification)**:**データベース**と**レジストリ**(臨床試験登録など)から得たレコード数を入力します。PRISMA 2020では各データベース・レジストリごとの件数も報告することが推奨されており、ボックス内か方法の節に記載できます。 2. **スクリーニング前に除外したレコード**:**削除した重複レコード数**を入力します。 3. **スクリーニング(Screening)**:**スクリーニングしたレコード数**(タイトル・抄録)と、その段階で**除外したレコード数**を入力します。 4. **全文の入手**:**入手を試みたレポート数**と**入手できなかったレポート数**を入力します。 5. **適格性評価**:**適格性を評価したレポート数**と、**除外したレポート数を理由別**(理由ごとの件数)に入力します。 6. **採用(Included)**:**レビューに含めた研究数**を入力します。 7. プレビューを確認し、**SVG**(どのサイズでも鮮明で、投稿や再編集に最適)または **PNG**(WordやPowerPointに貼りやすい)で保存します。
PRISMA 2020とは
PRISMAは **Preferred Reporting Items for Systematic reviews and Meta-Analyses** の略で、システマティックレビューとメタアナリシスの**報告ガイドライン**です。読者がレビューの実施方法を把握し信頼性を判断できるよう、何を報告すべきかを示すもので、レビューの実施方法そのものを定めるものではありません。
現行版は **PRISMA 2020声明**(Page et al., *BMJ*, 2021)で、PRISMA 2009声明に代わるものです。27項目のチェックリスト、抄録用チェックリスト、フロー図のテンプレートから構成されます。システマティックレビューを掲載する多くの学術誌が、PRISMAへの準拠と、記入済みチェックリストおよびフロー図の提出を求めています。
フロー図は、何件のレコードが見つかり、各段階で何件がなぜ除外され、最終的に何件の研究がレビューに含まれたかを示します。公式テンプレートは、データベースとレジストリのみを検索した新規レビュー用、ほかの情報源(ウェブサイト、団体、引用文献の検索など)も使った新規レビュー用、更新レビュー用に分かれています。原本はPRISMA公式サイト(prisma-statement.org)で入手できます。
レコード・レポート・研究の違い
PRISMA 2020は3つの用語を厳密に使い分けます。これらの混同は、わかりにくいフロー図の最も多い原因です。
- **レコード(record)**:データベースやウェブサイトに収録されたレポートのタイトルや抄録。重複削除とスクリーニングの対象です。
- **レポート(report)**:研究に関する情報を提供する文書(学術論文、プレプリント、学会抄録、学位論文、試験登録情報など)。全文の入手と評価の対象です。
- **研究(study)**:臨床試験などの個々の調査。複数のレポートで報告されることがあります。
そのため、上部のボックスはレコード、中段はレポート、最後のボックスは研究を数えます。同じ研究に複数のレポートがある場合、含めた研究数は含めたレポート数より少なくなることがあり、公式テンプレートには「採用研究のレポート数」の欄が別にあります。
各ボックスに入れる内容
| 段階 | ボックス | 数えるもの | |---|---|---| | 同定 | データベース/レジストリから同定したレコード | 検索で得られた全レコード(重複削除前) | | 同定 | スクリーニング前に除外したレコード | 削除した重複(公式テンプレートには自動化ツールで不適格とされたレコード、その他の理由で除外したレコードの欄もあります) | | スクリーニング | スクリーニングしたレコード | タイトル・抄録スクリーニングを行ったレコード | | スクリーニング | 除外したレコード | タイトル・抄録段階で除外したレコード | | スクリーニング | 入手を試みたレポート | 入手を試みた全文 | | スクリーニング | 入手できなかったレポート | 入手できなかった全文 | | スクリーニング | 適格性を評価したレポート | 適格基準に照らして読んだ全文 | | スクリーニング | 除外したレポート(理由別) | 理由ごとの件数 | | 採用 | レビューに含めた研究 | 最終的な研究数 |
各ボックスの数値は前後で計算が合う必要があります。例:
- データベース 1,248 + レジストリ 52 = 同定 **1,300** 件
- 重複 312 件を削除 → スクリーニング **988** 件
- 871 件を除外 → 全文の入手を試みたもの **117** 件
- 入手できず 6 件 → 適格性評価 **111** 件
- 87 件を除外(対象集団の不一致 34、アウトカムの不一致 29、研究デザインの不一致 24)→ 採用 **24** 研究
ここでは採用した各レポートが別々の研究に対応すると仮定しています。複数のレポートをもつ研究がある場合は、レポート数と研究数の違いを本文で説明してください。
よくある間違い
- **数値の計算が合わない**:ボックス間の減少はすべて除外数で説明できる必要があり、査読者も確認します。
- **全文段階の除外理由を書かない**:PRISMA 2020は理由ごとの件数を求めています。
- **レコード・レポート・研究を混同する**(レコードをスクリーニングしたのに「研究をスクリーニング」と書くなど)。
- **重複削除後の件数を「同定」に入れる**:同定ボックスは検索結果そのものの件数です。
- **PRISMA 2020が求められているのに2009年版テンプレートを使う**。
- **実際に検索したレジストリやほかの情報源を書き漏らす**:引用文献検索やウェブサイト検索を行った場合、公式テンプレートの「その他の方法」列で別に示されます。簡略版の図を使う場合も方法の節で説明してください。
- **解像度の低い画像**:SVGか高解像度のPNGで書き出し、印刷しても文字が読めるようにします。
PRISMAの報告と引用
方法の節でPRISMA 2020に従って報告したことを述べ、結果の節でフロー図を参照します(例:「研究選択の過程を図1(PRISMA 2020フロー図)に示す」)。多くの学術誌では記入済みのPRISMAチェックリストを補足資料として提出します。
PRISMA 2020声明の引用:
> Page MJ, McKenzie JE, Bossuyt PM, et al. The PRISMA 2020 statement: an updated guideline for reporting systematic reviews. *BMJ*. 2021;372:n71. doi:10.1136/bmj.n71
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まだ文献の全体像をつかむ段階であれば、Data2Paperの[研究レポート(Research Report)](/ja/research-report)で、OpenAlexとCrossrefの実在論文(確認可能なDOI付き)にもとづく構造化された文献レビューの草稿を作成でき、前半は無料でプレビューできます。ただし予備的な把握のための出発点であり、PRISMAで記録する系統的な検索・スクリーニングの代わりにはなりません。